白斑というのは、ボディや四肢が部分的に白くなっている毛色のことで、白斑遺伝子(パイボールド遺伝子)が関係しています。
白斑のある毛色は、主に「○○&ホワイト」と表記されます。
「○○」には色が入るので、具体的には「ブラック&ホワイト」や「レッドタビー&ホワイト」のようになります。
胴体部分がほとんど白く、耳の周囲や尻尾に色が付いている毛色は「○○&ホワイトバン」と呼びます。
また、黒・オレンジ・白の3色で構成される「キャリコ(キャリコバン)」や、灰色・クリーム・白の3色で構成される「ダイリュートキャリコ(ダイリュートキャリコバン)」もパイボールド遺伝子が関係しています。
このパイボールド遺伝子の法則をまとめたのが、次の表です。
親猫の両方または片方が白斑のある猫だった場合は、白斑のある猫も生まれるし、白斑のない猫も生まれます。
両親ともに白斑のない猫だった場合は、白斑のない猫しか生まれません。
パイボールド遺伝子が関係している場合は、白い部分は体の下側(四肢や腹部)の方が白くなります。白い部分が多くてボディ全体が白い場合は耳のあたりに色が残っている場合が多いですし、背中が白くて四肢が黒いといった逆のパターンは見たことがありません。
胸のあたりだけにボタンのように白い部分がある場合は、その部分の色が抜けている状態です。パイボールド遺伝子が関係して白くなっているのではないので「◯◯&ホワイト」といった毛色名にはなりません。