まず、ポイントカラーがどんな毛色なのかを説明しましょう。
ポイントカラーとは、顔、手足、耳、尻尾などの体の末端部分の色が濃く、胴体などの部分は薄い毛色のことです。
これは、ポイントカラー遺伝子の作用によって温度の高い部分(胴体など)の色が発現しないためです。つまり、温度の低い部分(体の末端部分)に本来の毛色が出ている状態です。

この子は、うちのパーマン君です。
クリームポイントという毛色で、手足や顔などのクリーム色の部分と、お腹などの白っぽい部分があります。
この写真は冬に撮った写真なので、腰のあたりもクリームっぽい色になっていますが、暖かい時期だと腰のあたりも白っぽくなります。
このポイントカラーの毛色は温度に影響されるので、暑い季節と寒い季節とでは色が少し変わるのです。
また、母猫の体内は温かいので、生まれたての子猫がポイントカラーだった場合は全身が白っぽい状態で生まれ、徐々にポイント部の色が出てきます。

ちなみに、ポイントカラーの猫の目色はブルーです。目=温度の高い部分なので、色素が少ないためブルーに見えるのです。光の具合によっては、目の奥に血管があるので赤みがかった感じに見えることもあります。
レイリー散乱=空が青く見えるのと同じ理由だそうです。

ポイント遺伝子の遺伝の法則をまとめたのが、次の表です。

親猫の両方または片方がポイント以外の猫だった場合は、ポイント以外の猫も生まれるし、ポイントの猫も生まれます。
両親ともにポイントの猫だった場合は、ポイントの猫しか生まれません。

ポイント部分の色がシマ模様だと「○○リンクスポイント」、白斑(手足などの白)が入っていると「○○ポイント&ホワイト」や「○○ポイントバイカラー/○○ポイントミテッド」といった感じに、他の遺伝子との組み合わせで色々なバリエーションがあることも覚えておきましょう。