心構え・注意点

猫を飼うということは、猫を家族の一員として迎え、これからの十数年間を一緒に暮らしていくことです。どのような理由があっても、途中で飼うことができなったからやめるということはできません。一時的な感情で猫と暮らそうと思っていないか、ご家族全員の協力を得られるかを改めて確認してください。

猫と一緒に暮らすということは、毎日の食事やケア用品、病院代など様々なお金がかかります。猫の健康を損なうこともあり得るので、最低限の猫に関する知識を持っておく必要があります。

猫は爪とぎによって壁や家具などを傷付けてしまうことがあります。また、トイレが汚い状態だと排泄を我慢して病気になってしまうこともあるので、毎日トイレ掃除をしてあげる必要があります。

猫と暮らすことに責任感を持ち、継続して愛情を注ぎ続ける覚悟がなければ、猫を飼うことは難しいでしょう。

猫用品の準備

1,子猫用のキャットフード

ご飯が急に変わると、お腹を壊してしまうことがあります。また、環境の変化によるストレスもあるので、ご飯が変わると全く食べなくなってしまうこともあります。そのため、最初はそれまで食べていたご飯を食べさせてあげましょう。他のキャットフードに変える場合は、それまで食べていたフードに少しずつ新しいフードを混ぜて慣れさせてあげてください。

2,食器

フード用の食器とお水用の食器を用意しましょう。複数の猫ちゃんがいる場合は、頭数分の食器が必要です。食べている最中に動いてしまわないように、適度な重さのある食器が良いでしょう。金属や陶器などの傷が付きにくい食器だと衛生的にも安心です。

3,トイレ用品

猫用トイレと、それに合った猫砂を用意しましょう。様々なタイプの猫用トイレがありますが、洗いやすくてお手入れのしやすいトイレが良いでしょう。複数の猫ちゃんがいる場合は、頭数+1つのトイレを用意してください。

猫砂は、それまで使っていたトイレの砂を少し分けてもらい、新しいトイレの砂に混ぜることで、トイレを覚えやすくなります。新しい環境に慣れていないうちはトイレ以外の場所で用を足してしまうこともありますので、消臭剤等のお掃除用品を用意しておきましょう。

4,ベッド

猫ちゃんが安心して過ごせるように、専用のベッドを用意しましょう。猫用ベッドでなくても、ダンボールやカゴに毛布やタオルなどを敷いて代用することもできます。

5,おもちゃ、爪とぎ

猫の狩猟本能をうまく生かした遊びを取り入れることで、猫ちゃんとコミュニケーションを図ることができます。猫ちゃんと早く仲良くなるため、猫ちゃんのストレス解消のために、猫用おもちゃを用意してあげましょう。また、爪とぎも猫の本能のひとつです。壁や柱などで爪とぎをする前に、専用の爪とぎで爪を研ぐ習慣をつけさせましょう。

6,キャリーバッグ

動物病院に連れていく時や、災害等の避難時にはキャリーバッグが必要です。プラスチック製や布製など色々なタイプがありますが、天井も開くタイプだと出し入れがしやすいでしょう。キャリーバッグに慣れていない猫はその中に入るのを嫌うので、普段からお部屋にキャリーバッグを置いて自由に出入りできるようにしてあげると良いでしょう。

7,キャットケージ

来客時やお留守番時に、予期せぬ事故を防止するためにキャットケージを用意しておくと良いでしょう。家族の目が届かない時に、食べてはいけない物を食べてしまう誤飲を防ぐこともできます。

8,お手入れ用品

猫は自分で爪を研いでお手入れをしますが、それだけでは充分ではありません。定期的に家族が爪を切ってあげる必要があるので、爪切りを用意しましょう。また、換毛期は毛がたくさん抜けるので、ブラシなども用意しておくと良いでしょう。長毛種の猫はこまめにブラッシングしないと毛玉ができてしまうので、コーム(櫛)があるとお手入れしやすいです。

その他、猫用シャンプーなども用意しておきましょう。水のいらない泡タイプのシャンプーや、シートタイプのボディタオルなどもあります。

9,首輪

完全に室内で飼うことが基本ですが、家族が目を離したすきに窓などから外に出てしまうこともあります。万が一の時のために、名前や住所、連絡先を書いた首輪をつけておくようにしましょう。一定の力が加わると外れる猫専用の首輪を使用してください。